2013/08/09
富士変速機は、小規模水力発電機や風力発電機などに使う増速機を開発した。減速機事業で培った技術を応用し、コンパクトで高効率に力を伝達できる のが特長。水力発電など再生可能エネルギーに対する注目の高まりに合わせ開発した。当面は特殊商品として対応し、順次、標準商品化の検討を進める。価格は 発電量5.5キロワット相当で22万円程度。2014年12月期で1億円の販売を見込む。
水力発電機や風力発電機は、発電機に力を伝達する前に低速の回転を高速にする必要がある。開発した増速機は3倍から10倍に回転速度を高められ、毎分1200〜1800回転に増速する。
対応する発電機は1〜10キロワット。設計は増速機専用に行っており、力を伝達する増速効率は90%以上と高い。また独自の歯車技術により、低騒音を実現した。遊星歯車機構を採用することで入力と出力が同心軸上にあり、コンパクトにした。
山田昭広減速機開発部部長は「採用した技術は、特許を出願しているところ。2年目以降には年間5億円程度販売できるようにしたい」と意気込んでいる。
転載元 http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20130806/201308061056_20612.shtml